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バヌアツ共和国での医療奉仕

バヌアツ共和国での医療奉仕

バヌアツ共和国ってご存じですか?
南太平洋に浮かぶ小さな国です。バヌアツには歯医者さんが無いのです。
大学院生の時、ボランティアで行ってきました。


英仏の共同統治下から1980年に独立したばかりのこの島の大きさは新潟県と同じくらいだそうです。島は電気も足りず、夜10時には島中真っ暗になり、星明かりで生活・・・、シャワーを出してもお湯は出ず・・・みたいな状況でした。

食事はタロイモが中心です。最終日の夕飯は島に唯一のレストランに行きました。何時間も待たされて大変でしたが、やっぱりイモはおいしかったです。ホイル焼きみたいにして食べていました。

さて、現地の歯科事情はどうでしょうか。年輩の人は歯石が多く歯周病にはかかっていましたが、虫歯はほとんどありませんでした。穀物を食べていてガムやキャラメルが無い時代の人ですから、咬耗といって歯がしっかりとすり減っていたのが印象的です。日本人でも年輩の人にまれにみられますね。
虫歯が圧倒的に多いのは、ガムやキャラメルが入ってきてからの子供たちの世代でした。歯磨きという行為が教育されていないので可哀想でした。現地の小学校で歯磨き指導をしたのですが、子供たちの目は澄んでいて、のびのびしていたのが思い出されます。英語(オーストラリア英語)でコミュニケーションをとりながら昼間は抜歯をしたり、虫歯を治したり、夜は入れ歯を作る生活をしてきました。

バヌアツ共和国へはニューカレドニアかオーストラリア経由で行くのですが、それはそれはきれいな海に囲まれた美しい国です。首都のポートビラには、リゾートホテルがありますから、ボランティアではなく、リゾートとして行ってみるのもいいですね。ハワイとはまた違った良さがありました。

(写真に写っている歯科用チェアや治療器具などは、ボランティアの先生たち(?)が寄付したものだそうです。毎年、そこで診療するボランティアグループがあります。現在は、トンガにいっているようです。)

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