江黒真弓ブログ:オランダからの便り

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2012/08/31 アントワープでのコンサート

Thalia Ensembleベルギーのアントワープにて、先週5日間はThalia Ensembleで、そして昨日は夫とのデュオで コンサートをしてきました。タリアアンサンブルはInternational Young Artist Presentation (IYAP) というプレゼンテーションに参加できる6グループに選ばれ、各国からのコンサートオーガナイザーが集まる 場所で計3回演奏しました。様々な視点からのアドヴァイスももらえ、有意義な時間でした。 これには息子も一緒だったので、毎日遅くまで連れ回して疲れている息子を、演奏直前まであやしたり、 母業と演奏家としての神経を両方使い、とても疲れました。 昨日は、同じアントワープにあるVleeshuisという楽器博物館でのコンサートでした。 エラールの1840年製を弾かせてもらい、その豊か艶やかな響きに圧倒されました。 久しぶりにロマン派時代のピアノに触れた喜びと、ベルギーの恩師Piet Kuijken氏がが家族で聴きに 来てくれて、さらにお褒めの言葉をもらえ、とても嬉しかったです。 なんせ、子育てに追われ練習はほとんどできていない状態でしたので。。。 これも良い経験です。

アントワープでのコンサート
アントワープでのコンサート
アントワープでのコンサート

2012/07/23 ドイツでの演奏会

Thalia Ensemble暑中お見舞い申し上げます。日本は暑さが厳しいと思います。オランダは、中々夏らしい日がやってきません。 毎日、18度から20度と、まだジャケットを着ないと外は寒いくらいです。

さて、先日、南ドイツSchloss Leitheim(シュロスハイム城)で Thalia Ensembleの一員として演奏してきました。 オランダとドイツは隣合わせの国ですが、南ドイツまでは車で8時間くらいかかります。 しかも途中、渋滞に巻き込まれ、行きはなんと14時間もかかってしまいました。息子も同伴だったのですが、 何度かぐずったりしたものの無事に到着。夜中に着いたので、景色はあまり見えず、お城の中の豪華なお部屋にて就寝。 そして、翌朝、目が覚めて外を見ると、小高い丘から湖やぶどう畑が広がる清々しい場所に、そのお城は建っていました。 お城につながっている教会もあり、800年もの歴史があるのだそうです。

コンサートは、豪華な壁画に囲まれた、180人くらいのお客さんが入る広さの部屋で演奏させてもらいました。 お客さんは満員。チケットは売り切れだったとか。和やかで優雅な雰囲気の中、私達も存分に楽しんで演奏できたと思います。

シュロスハイム城
シュロスハイム城

2012/05/29 つかまり立ち

タリア・ アンサンブルのコンサート長らくお休みしてしまいました。日々の子育て、家事、仕事とあっと言う間に時間が過ぎていってしまい、 なかなか更新ができませんでしpた。以前のスケートの記事から一転して、オランダは真夏日が突然やってきました。 ここ数ヶ月のうち、主立った出来事は、3月の3日連続タリア・ アンサンブルのコンサート。 リハーサルも含め、息子を友人に預けたり、時間のやりくりに苦労しました。 でも、濃いリハーサルを何度も重ね、俄然アンサンブルのクオリティーが上がった気がします。 そして、2週間の日本滞在!初めて息子を日本に連れて行き、家族と過ごせた貴重な時間。 実家は4世代で暮らしています。いつも誰かが息子に目を向けていてくれて、私は何と楽だったことか! 息子もたくさんの出会い、雪景色に温泉、梅の花の匂い、町の音など、日本で目一杯刺激を受けました。 オランダに帰ってきて、家の中にいる人数の少なさに、がっかり。大家族で育った私は、賑やかさが恋しいです! そうこうしているうちに、息子は2週間前からつかまり立ちを始めました。箱や手すりにつかまって、立ってはニコニコ。 きっと見える景色が違うのでしょう。合わせてハイハイも上手になり、家中を動き回っています。 成長の早さには本当に驚きます。あまりピアノを弾く時間は取れませんが、息子の笑顔にパワーをもらっています。

息子がつかまり立ちを始めました

2012/02/20 運河でスケート

運河でスケート12月、1月はオランダにしてはとても暖かい冬だったのですが、先週はずっと最高気温が零下続きで、 運河が凍りました。夜はマイナス18度という日もあり、さすがにそんな中、自転車に乗るのは厳しかったです。 (ちなみにマイナス5度は乗れました!) あちこちのスケート協会が、運河の氷が15センチ以上あるかどうか確かめ、スケートで何十キロも走るコースが至る所にできました。 氷の上にカフェやパンケーキやさんなどもオープンし、これが本当のオランダの冬だと夫も興奮していました。 ここ20年以上も凍る事がなかったアムステルダムの運河も凍り、スピードスケート大会も開かれていたようです。 私たちもDe Rijpというホールンから車で15分くらいの所へ、スケートをしにいきました。 息子の乗るバギーを押しながらのスケート。私には良い支えになって、転ばずにすみました! オランダ人は本当にみんなスケートが上手で、子供達もすごいスピードで滑っていきます。 オランダのスケートが強い訳は、ここにあるのでしょう。 そして、真っ白な平原の中を、たくさんの人たちがスケートしている姿は、まるでオランダ16世紀の絵画のようでした。

運河でスケート

2012/01/29 音楽室

音楽室を工事中あっという間に新年も1ヶ月が過ぎようとしています。私はピアノレッスンを再開したり、 オランダ語学校に週2回通い、だんだん忙しくなってきました。 息子は、すくすくと育ち、4ヶ月になりました。首がすわって、色々なものを興味深そうに見ています。
私達がホールンに引っ越しをして半年。なんと、その間ずっと家の改装をしています。 全て自分達で直しているので、とにかく時間がかかるのです。 日本にいた時には考えもしなかった、お風呂場の水回りから、タイル貼り、ペンキ塗り、電気の配線など、 全て夫を中心に、義理の両親の助けをかりながら自分達でやっています。これ、オランダでは結構普通なことなのです。 ハウスボートを自分で一から新築した友人もいるくらいです。 私も、息子を寝かしつけてから、のこぎりで木を切ったり、スクリューマシーンでねじ付けをしたりなんて、 今までにやったことのない事をしています。
そして、現在音楽室を工事中。両脇に隣人が住んでいるので、防音設備を整えようということになり、 防音クッションを壁、天井、床に貼り、その上に板をつけて壁を作る。いわゆるボックス状態にしています。 普段の仕事の合間をぬっての作業なので、ペースはスロー。私のピアノは隣の部屋で横たわった状態で数ヶ月です。なので、練習は電子ピアノで。。。といっても、ほとんどピアノを弾く時間はありませんが。 新しくトイレを設置し、換気口を作り、壁紙貼り、ペンキ塗り、床を貼ったら完成です。 あと少し、頑張ります。

音楽室を工事中

2012/01/11 謹賀新年

年越しは静かな田舎の中で

明けましておめでとうございます。2012年が、皆様にとって笑顔の絶えない豊かな年になりますよう、 お祈り申し上げます。
オランダの年越しは、花火で賑やかに行います。法律では31日の夜のみ花火ができる決まりですが、 何日も前から爆竹を鳴らしたり、ロケット花火をしている子供達、中には大人もいて、残念ながら危険になってきてしまいました。 信じられませんが、花火の購入に、何百ユーロと費やす人がたくさんいるのです。 まだ3ヶ月の息子は、突然鳴る爆竹の音にびっくりしていたので、年越しは静かな田舎の中にある、夫の実家に避難していました。 そして、いざカウントダウン!というタイミングに、息子君、おなかを空かせて起きてしまい、私の2012年は授乳中に幕を明けました。 1日は、朝からアムステルダムの教会で、ミサのオルガンを弾いてきました。 産休明け、3ヶ月ぶりの音楽の仕事は、慣れないオルガンということもあり、かなり力が入ってしまいましたが、 徐々にペースを戻していけたらと思っています。

今年は、穏やかに、でも積極的に!をテーマにしていきたいと思っています。 子育てはつい余裕が無くなってきてしまいがちですが、そこは穏やかに、 そして自分の音楽活動には、もっと積極的に取り組みたいと思っています。 雨と強風続きのオランダが、年明けの週末久しぶりに晴れたので、家族でSchoorlにある砂丘に行ってきました。 オランダにはこのような砂丘が海沿いに何カ所もあります。強い風に海の砂が飛ばされて、ちょっとした山になってしまったとか。 きっと、日本では週末、デパートに買い物や、アミューズメントパークに行ったりする事が多いと思いますが、 オランダ人は、自然の中を歩いて気分をリフレッシュする事が好きなようです。 あまりお金をかけないのも、オランダ流なのでしょう!

Schoorlにある砂丘

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